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2019-09

アリからキリギリスへ

「アリからキリギリスへ」という曲は、どうしてそんな曲を作る気になったか、今でもよく覚えていません。
FM世田谷に出演した時、今、試聴出来る2曲「アリからキリギリスへ」と「桜の小径」の事について少し述べているので、それを聴いて下さってもいいのですが、補足も含め、今日は「アリからキリギリスへ」について少しお話しましょうか。作詞のコーナーに詞がありますからそちらもどうぞ。

イソップのお話の「アリとキリギリス」これは勤勉なアリはしっかり食べ物を蓄え、歌に現(うつつ)を抜かしたキリギリスは冬が来たら備えがなかったばかりにヨレヨレになる・・・この「備えあれば憂いなし」は最近で言えば今回の地震の後、街中で見られた買い走りに象徴される様に、やはり何事もわかっているつもりでいても、ついつい事が起きてから慌てる。備えていない人が多い事を物語りますね。

けれど自分の幼心に強烈に焼き付いたのは、その「教訓」の方ではなく、本の挿絵のページいっぱいに描かれた、大きな大きな一匹のキリギリスの姿でした。ボロボロの衣服を身にまとい、何故かヴァイオリンを手にし、目はうつろ、呆然と家の戸口に立ちすくんでいる。ものすごーく悲しげで哀れでした。一方アリはと言えば、小さく小さく何匹も描かれ、それも多分それはアリの家の中、暖かい部屋の中で楽しげにおしゃべりをする者あり、戸口のキリギリスを見つけてビックリしている者あり・・・
イソップ童話は数あれど、なんでこのシーンが半世紀も過ぎても(歳がバレル!)忘れられないのか?!

キリギリスは私に言わせれば音楽家の訳で。別に音楽がなくても世の中は衣食住で回って行くのかもしれない・・・けれどキリギリスには音楽しかなくて。これで食べて行くのは大変だけれど、時には聴いている人を涙させたり勇気を与えたり、それがかけがえのないものだから、のめり込んで気づいたら何もないかも・・・
モーツアルトでも、チャイコフスキーでも、パトロンという支えなくしては偉大な作曲家は存在しえなかったと思うのです。許して下さいね。偉大な音楽家を誰もキリギリスに置き換える訳じゃありませんが・・・説明上。

あれ?話がすごくなって来ちゃった!元に戻します。で、私の「アリからキリギリスへ」の曲の中のアリは、簡単に言うと「サラリーマン」をあらわしています。偉そうな女上司(女王アリ)の一言にプッツンしたアリは怒りの勢いで何も考えずに会社を飛び出してしまう。何の見通しもないまま・・・元々そんなにやり甲斐を感じていた職場でもなく、生きる為、家族の為働いて来た。
でも采は投げられた。組織から飛び出ちゃった。一粒の涙でアリのお腹はふくれている。

人は勝手な事を言う。アリは働き者だって。西洋アリがすべて働き者かは知らないけれど、日本アリは特に真面目だから自分もそうだろうと人は言う。ほら、背中に背負っている荷物だって、冬に備えて準備万端だろうって。
バカ言っちゃいけない、アリの気持ちも知らないで。アリだっていろいろいるのだ。背中に背負っているのはギター。ふっと思い出したんだ。キリギリスって奴を。あいつはとにかく歌ってばっかりだったけれど、とにかく自分の好きな様に生きていた。少なくとも自分にとって今一番会いたい奴さ。今、自分の眼の前は踏み潰されるかもしれない巨大な渋谷のスクランブル交差点が広がっている。でも渡ってみせるさ、だって向こう岸の自由な世界に、きっと君は暮らしているんだろう?会いたいな、君に。会えたら肩組んで一緒に歌、歌おうよ♪

実はこの曲、葉月さやが歌っているミュージックレストランで披露しました。そうしたら、カウンターで一杯傾けていた男性がすごく気に入ってくれました!その事がとても嬉しかったです!

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