FC2ブログ

2018-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最初のピアノの先生 その1

先日、私のピアノの最初の師匠、I先生が亡くなられました。94歳、敬老の日にお祝いをしてもらい、その後、気分が悪くなられて、あっという間だったと息子さんからお聞きしました。そのI先生には4歳頃から大学生になった位まで師事していました。ですから私の青春時代と重なっており、思い出をあれこれ書いてみようと思います。

I先生は静岡でお医者さんの家に生まれ、当時にしては珍しいピアノがお家にあったそうです。私の母は女学校時代の同級生で、先生は芸大に進まれたそうです。それがわがままなのか、芸術家の信念かわかりませんが、学校では
「手が荒れるから、雑巾がけはしない。」と平気で拭き掃除を拒否していた、と母は苦笑していました。

その後、結婚されて千葉に移り、そこでピアノを教え始められたのですが、静岡のご実家でも教えるという事になり、母は同級生のよしみで、娘達である姉達や私をレッスンに行かせ、他にも私のいとこや友人にも声を掛けて生徒を集めました。
なんとあの新幹線もない時代、先生は月2回、朝5時起きして何時間もかけてレッスンにいらしていたのです。

先生はとにかくまじめで、音楽に向かう姿勢は超厳しい・・・そして気性が激しく、感情が表に出る方でした。
練習をサボり、適当にやって来ようものなら、頭ごなしに怒鳴り、楽譜を投げつけられた人も・・・立たされ、泣いている人の姿も何度か見ました。

今でこそ音楽は音が楽しいと書く、音が苦(おとがく)ではない、といいますが、昔ながらの、バイエル、ハノン、チェルニーといった練習曲をガッチリ(楽しいというものでもありません。)それにあと1曲ベートーベンのソナタとか。発表会の時に誰かが「乙女の祈り」や「エリーゼの為に」とか、少し馴染みのあり、聞き栄えのする曲を弾きたいと申し出ても、「そういうものは弾かなくていいのよ。」と言い切ってしまうのでした!苦行のようなレッスンに、いつの間にか一人、二人と生徒はやめて行ってしまいました。

難しいものです。才能あふれる野球のスター選手が必ずしも教えるのが上手いとは限らないように、元々出来てしまう人は出来ない人が何故出来ないかがわからない、という事があるんですよね。先生は芸大をトップで出られたらしいのですけれど・・・もし、生徒が練習すらして来なかったとなると、怒られてもまあ、これは当然なのですが、練習して来ても、何をどうして、どう弾いたら良いかがつかめなかった、出来なかったという事はよくある事。本当はその子に合わせてどう紐解くかが指導者の腕の見せ所かもしれないのですが、先生は怒っちゃった!!
先生のピアノの音色の美しさや音楽の深さは子供心にも何かすごいと感じました。けれどあまりにも遠い存在で・・・
私は末っ子で幸いまだ幼くて、先生の逆鱗は見ることはあっても、自分に落とされる事はほとんどなかったので、ぼちぼち止めずに続けて来れたのでしょう。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://t9s8y6y4.blog100.fc2.com/tb.php/212-b258c783
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

yuripeko

Author:yuripeko
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (43)
雑感 (33)
音楽 (23)
東日本大震災 (26)
映画 (1)
山 (21)
スポーツ (23)
行事 (8)
旅 (22)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。